2010 Los Angels

 

   
 
 
明けましておめでとうございます。今年はメキシコで新年を迎えました。元旦そうそうLAに到着。抜けるような青空、素晴らしい一年になりますように・・・。

 

 

   
 
 
アエロ・メヒコのサロンは元旦の朝なのに大変な混雑。新年から活気のある雰囲気で、今年も元気な一年を過ごせそう。

 

 

   
 
 
LAの空港は本当に広いけれど、レンタカーのシステムのスムーズな事に、パリから来た私は本当に驚く!パリではどんな事も「すったもんだ」。雲ひとつない青空の下、一路ホテルへ。

 

 

   
 
 
メキシコでのヴァカンスはマヤの文明に触れ素晴らしかった。最近の建築も見ておこうとLAに寄る。モルフォシスのオフィスビル。メキシコでプリミティブなものばかり見ていたので、何だか新鮮。

 

 

 
 
ロスアンジェルスらしいパームツリーの道を抜け、ラファエロ・モネオ作品の教会を見に行く。内部の複雑な構成とが強い太陽の光を幾通りにも変えて、とても美しい・・・。

 

 

 
 
 
 

 

 

 
 
ダウンタウンにあるウォルト・ディズニー・ホールは、建築家フランク・O・ゲーリーの作品。複雑な建築はあまり好きではないけれど、ゲーリーの作品はほぼ完全に「オブジェ」・・・。スペインのビルバオのグッゲンハイム美術館、ドイツの家具のVITRA美術館、どれも、インテリジェンスをあまり感じない(?)おおらかな作風がとても好き。ゲーリーのアトリエを映画で見たことがあるけれど、「作る」事が本当に好きな「作家」だと思う。

 

 

 
 
 
 

 

 

 
 
リチャード・マイヤーの作品、Getty Center を見に行く。美術館というより、正に「Center」。ディズニーランドかと思うようなモノレールに乗ってのアプローチ。遙か山頂に美術館が見えてくる。

 

 

 
 
センター全体の地図(?)もまるでマヤ遺跡のチチェン・イツアと見まごうほど。その広大さに驚く・・・。

 

 

 
 
とにかく広大で、建物一つ一つも美しいのかも知れないけれど、まるで都市計画を見るよう・・・。アメリカで訪れたリチャード・マイヤー作品、ニューハーモニーの計画を思い出す。

 

 

 
 
マイヤーの作品は何だか真っ白と、立体トラスのようなこの階段があまり好きではないけれど、カリフォルニアの強い光には、合って居るのかも知れない。コントラストが美しい・・・。階段も、壁面の石トラバーチンも、とにかくなんでも巨大。

 

 

 
 
 

 

 

   
 
 
それにしても、どの国に行っても「ECO」はキーワード。建築家のドミニック・ペロー氏の講演会で、「エコを本当に考えたら、何もしない、何も作らないという事しかないのではないか?今、エコに異議など唱えようものなら投獄される!」とドラスティックにお話していた事を思い出す。

 

 

 
 
 
強烈な印象のゲッティー・センターの見学を終え、静かな森の中のイームズ邸を訪ねる。チャールズ・イームズはイスのデザイナーだけれども、「家具のデザイナー」の地位を確立した人のように思う。子供の頃、「イームズのカード」というトランプのような形をした組立てて遊ぶカードが家にあって、そのカードの写真がとても面白かったことを思い出す。

 

 

 
 
森の中、というシチュエーションのせいか、色や形はゼンゼン違うけれど、こじんまりとした「COZY」な雰囲気は、なぜか軽井沢の吉村順三先生の別荘を思い出す・・・。

 

 

 
 
10数年ぶりに、ロデオ・ドライヴに行ってみる。フェイクなヨーロピアンな街並みが、やっぱりココもディズニーランドのよう!

 

 

 
 
ロデオ・ドライヴの中ほどに、レム・コールハウスデザインのPRADAのブティックがある。ブティックにこれほどまでの大がかりなデザインが必要かしら?ポルトガルのポルトの市民ホールもコールハウスのデザインだけれど、なんだかやりすぎな感じがして、あまり好きになれない。「さりげなさ」とか「かもし出す雰囲気」を空間に持たせる事が建築家の仕事のような気がする。

 

 

 
 
 
 
それにしても暮れてゆくロデオ・ドライヴの美しい事。なんだか80年代の歌謡曲のレコードジャケットみたい・・・。
 

 

 
 
 
 
LAのダウンタウンでもクラシックなホテル、ミレニアム・ボルティモア。インテリアの美しさも歴史を感じる。NYで言うとウォルフォルドに当たるのかしら?昔の舞踏会の写真なども興味深い。フランク・ロイド・ライトやウォルト・ディズニーの姿も・・・。
 

 

 
 
 
メキシコ、LAとヨーロッパとは全く違う文化圏でのヴァカンスは本当にリフレッシュになる。アメリカはなんだか、考えがシフトされると言うか・・・。何よりも極寒のヨーロッパから来たので、暖かいヴァカンスは最高です。
 

 

 
   
 
 
カリフォルニアの海、サンセットの美しいこと!雪のパリに帰るなんて・・・。
 

 

 

 
 
 
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12月のテロ未遂事件でLAの空港は大変な警備と、人体スキャナーまであり、税関を通って出国するのになんと4時間もかかる!ラウンジに着いた時はもうボーディングタイム。既にクタクタで、コーラを飲んで、すぐに機内へ。今年はテロのない平和な一年でありますように・・・。
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